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タイヤの空気管理って大事

タイヤの中から出てきた黒い粉、皆さんはこれが何かわかりますか?

自転車的にかなりやばい粉です。

ヒント(というか答え)はチューブ!

チューブの表面をよく見ると模様のようなものが付いています。

実はこれチューブが削れてできてしまったキズなんです。

粉の正体はこのチューブの削りカスだったんですねー。

どうしてこんなキズになってしまうかというとタイヤの裏面に答えがあります。

タイヤの内部には空気圧や荷重が加わっても形を維持できるように「カーカス」と呼ばれる層があり主に編み込まれた繊維でできています。

チューブと接するタイヤの裏面にはその編み目が浮き出ていますが、空気管理を怠ると悪さをする要因となります。

チューブがしっかり膨らんでいないまま走行すればタイヤ内部でチューブは伸縮したり捻じれたりと「ずれ」が大きく生じ、チューブは編み目で削られ模様が刻まれていきます。

そのまま走り続けているとキズがどんどん深くなり、やがて穴が開いてパンクとなります。

このチューブの傷はタイヤの裏面に接している部分全体に刻まれますので、その場しのぎでパッチ修理しても別な箇所で再びパンクしてしまうこともあるため、頻繁にパンクしてしまうようであればチューブ交換をおすすめ致します。

修理後にお客様とお話ししていて「空気は1度入れたら減らない」と思い込んでいる方や「年に1度入れればいい」と自動車なんかと同じ感覚でいる方も意外と多い印象を受けます。

残念ながら空気が漏れないように完全密閉することは難しく、風船もやがて萎んでいくようにチューブも萎んでいきます。

また、自動車よりも空気圧が高く空気量も少ない自転車の場合は小まめな空気管理が必要です。


ちなみに空気が足りないことで生じるパンクのリスクや走行の際のデメリットは他にもいろいろあります。

・空気が足りないとタイヤの転がりが悪くなり進みが悪くなる。

・進みが悪いのでペダルも重く感じるようになって疲れる。

・僅かな段差などでチューブが潰れやすくなりリム打ちパンクになる。



お店に来るパンク修理の半数以上は空気不足が原因のものです。


あくまでも私の経験則ではありますが、おそらくどこのショップさんも似た意見になると思います。

1ヶ月(スポーツ車は2週間)に1度を目安に、ほんの数回(たった2~3分)ポンプをシュッシュとするだけでパンクのリスクは大きく下がりますので、定期的に空気を補充するように心掛けましょう。

あなたのチューブは大丈夫ですか???

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